2008年5月8日木曜日

クロサワ特集


たびたびテレビの話しで申し訳ない。(だって、外に出られないんだもの)

今、NHK-BSでクロサワ特集をやっている。
1年かけて全30作品をオンエアだそうだ。
といっても自分はすでに30作品全てチェック済みなので新鮮味はないのだが
今までクロサワを見ていない人たち、とくに若い世代には是非見て欲しい。

自分が初めてクロサワ作品とであったのは今から約30年前。
フジテレビで用心棒、椿三十郎、七人の侍を連続で放映したのを見たのがきっかけだ。
最初は白黒の見にくい画面(当時はデジタル修正していないから今よりも画質が悪かったかもしれない)と
さらにひどい音質(台詞が聞き取りにくい!その点、外人はいいよな〜〜〜字幕がついているからw)はたしかに
環境としては最悪なのだが、作品の面白さ、特に導入部のみごとさですぐに作品世界に引き込まれたものだ。

世界のクロサワとよばれていてもたしかに『?』なビミョーな作品もあることはある。


昨日オンエアーされた『続姿三四郎』などはその際たるものだろう。
前作でありデビュー作である『姿三四郎』があれほど充実した内容なのに
こちらはアメリカボクサーと異種格闘技をやらされたり電波系な武道家とたたかわされたりと散々である。
アメリカボクサーとの試合は米国領事館内の特設リングでおこなわれるのだが
映画の前半では三四郎(柔道家)とライバル関係である柔術家がリングにあがり、アメリカボクサーと対決、ぼこぼこにされる。
後半、三四郎が同じボクサーと対決、アウェーな客の中にありながらも見事勝利する

. . . これってほとんど『ロッキー4』じゃないか!と思うのだがスタローンはこの映画を見ていたのだろうか?w

と、いろいろ突っ込みを書いてみたがこの映画のスゴいところはこれが太平洋戦争中に製作されていたという事実だ。
だからアメリカボクサーのくだりも入っている訳だし、
ところどころ精神的な台詞も気になったりするのだろう。

でもそれらを差し引いても充分鑑賞に値する作品ではある。

現在上映中の隠し砦の三悪人はこれを超えているのだろうか?
誰か見た人いますか?

追記
先日やはりNHK-BSでクロサワ、コッポラ、ルーカスの対談というスゴい番組が流れていたが
そこでルーカスがc-3poとR2-D2の元ネタは隠し砦の三悪人にあると言っていた。
これは有名なエピソードではあるが本人がこの件に関して実際に口に出すのはこれが唯一ではなかろうか?

その時に隠し砦の三悪人を「ヒドゥンフォートレス」と言っていた。
あぁ、向こうではその名前で知られているのね。

「ヒドゥンフォートレス」←カッコいいじゃない!

今の隠し砦の三悪人のサブタイトル「ラストプリンセス」より100倍カッコいいと思うぞ!!!


イラストはうろ覚えのクロサワ。
もしくは老けたタモさん。

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