2009年9月8日火曜日

東京ルポpart1 上野〜藝祭へ行って来た!〜



9月5日(土) 快晴

毎年この時期になると上野の東京都美術館でのとある展覧会に作品を搬入するため
上野へ出向くことになっている。
そして搬入日はたいてい東京芸術大学の学園祭『藝祭』と重なっている。
ということで今年も藝祭を見に行って来ました。

東京芸術大学(以下、芸大)についてちょこっと触れると
大きく分けて美術科と音楽科があり、敷地内には美術館もあって一般開放されているのだが
現役の生徒の作品や演奏などはほとんど目や耳にする機会がないので
今日は年に一度の良いチャンスなのだ。

美術学部の校門を入ると校舎前には学科別に分かれて制作された手作りみこしが陳列されている。
これがかなりの力作で今年限りでお役御免、来年はまた新しいみこしをつくるというのだからなんとも贅沢だ。

奥に行くに従って、露店や出店も多くなりぐっと学園祭ムードが高まってくる。
敷地の一番奥の総合工房棟にはステージがあって、そこでロックやテクノやズージャなどを聞きながら
中庭の出店もでキーマカレーと生ビールを昼間っからいただく。

腹ごしらえをすませたら、美術校舎の中へ入ってみる。立ち入り禁止の部屋もあるが、
基本的には普段、生徒が使用している教室(というかアトリエ)で作品が展示されている。
生徒全員の作品が展示されているのか、それとも有志だけなのかは分からないがじっくり見ようとすれば
1日では絶対まわりきれない量なので、ここは斜め読みならぬ斜め見で校舎を上から下へと一気にまわる。

展示物は石膏デッサンや写生画などではないので、いったいどれくらいの技量があるのかは作品からでは推し量れない部分もあるし、
学生の中には「1年に一度プラッと来るシロートに自分の作品の良さが分かってたまるか!」とか
「難解であればあるほどかっこいい!」とか
「あえてヘタに描いてみる!」とか言う人もいるかもしれない
(いや、そんな人はいないか?あくまでもここは自分の妄想です)ので
全部の作品を受け入れることは難しいが、それでも何割かは自分好みのモノと出会えるかも知れません。

次は通りをわたって音楽校舎へ。
こちらには奏楽堂をはじめ、練習ホールが何部屋もあってさすがは日本一の規模とステータス。
ボサノバ、ピアノ6重奏、邦楽、ガムランなどがそれぞれのホールで演奏されており、基本的に入場無料!途中入退場オッケー。
人気のある演奏は整理券が配られたりと、お客さんの方もちゃんとどれがイチオシなのか分かって来ているみたいです。
自分はパイプオルガンのある奏楽堂でのオーケストラ演奏を鑑賞した。
とにかくここのパイプオルガンがばかでかい!
日本でも最大級のスケールで、パイプの総数はおよそ7000本だそうだ。
入れ替わり立ち替わり現れる生徒たちの見事な独奏を聞いて楽しんだが
どうしてもパイプオルガンの音色を聞くとカリオストロの城のシーンが浮かぶなぁ. . . 。 

なんだかんだで藝祭を後にしたのが午後6時を回っていたのでほぼ丸一日いたことになる。
たぶん全ての学生が藝祭に参加しているわけではないのだろうが
少なくとも、ここにいる全ての学生からは熱気が感じられた。
やっぱり『自分は芸大に通ってるんだ』という自負心がそうさせてるんだと思う。
もし、学生として自分がここに混じっていたら. . . などと考えてしまうが
当時の自分を振り返るとやっぱり『帰宅部』or『自宅警備員派』かなw

あ、ちなみに私、美大出身じゃありませんがなにか?



東京芸術大学の公式サイトは以下の通り。
http://www.geidai.ac.jp/

0 件のコメント: